2009年10月05日

散骨という供養のスタイル

ひとそれぞれ様々な供養のスタイルがあります。
手元供養も近年注目を集めています。
手元供養と他の葬儀スタイルを組み合わせての利用もみられます。

そのひとつとして、散骨があります。
手元供養して、メモリアルグッズを作製し残りの遺灰を散骨するというものです。
お墓を持たない人が増えて、核家族化、少子化でお墓を持っていても承継者がいないなどの問題。
形式にこだわりたくない人などが手元供養、あるいは散骨などの手段を選択するようです。

以前は、散骨は「死体遺棄」にあたると解釈されて敬遠されていました。
しかし「節度をもった散骨」に対しては違法性がないとされたため、最近注目を集めるようになったのです。

散骨は山への散骨もありますが、海への散骨が主流のようです。
散骨を希望する際は、事前に遺言書として散骨の意思を記しておくことが必要です。
遺族への説明、同意も得ておきましょう。

散骨の実施は、遺族で行うこともできますが、代行サービスを行っている業者もあります。
希望する海などがある場合は、その近くのマリーナに船を持っている業者がいいでしょう。
個人の希望や遺族の希望地を何箇所か候補として考えておきましょう。

散骨する際は、手元供養分として遺灰を先に分骨しておきましょう。
散骨する分は粉砕して粉末状にしておきましょう。

散骨する際の注意点としては、第一に他人の土地に撒かないことです。
他人の目の触れないところで静かにめだたないように行いましょう。

海への散骨は船などで沖合にでて行いましょう。

海辺から、堤防からなど行うのはやめましょう。
散骨の際は、水溶性の紙袋などに入れて行います。

風の強い日などに粉末状のものを撒くと、風で周囲に飛ばされて迷惑がかかります。

散骨の法律的規制はありませんが、以上がマナーです。
個人で行うのが難しいようであれば、業者に依頼するのがいいでしょう。



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Posted by 心静かに at 00:01 │さまざまな供養の形

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